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PART1 2003年~2008年

​①~⑰

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①2003秋(A4両面カラー)

​記念すべき第1号のチラシ。

四畳半、黒板、天然木の机に椅子。​

そして手書きの物干し竿看板。

四畳半スクールの要素をいろいろと埋め込んでます

素人が頑張ったところで、どうせいい広告なんてできないんだからって開き直った感が伝わってきますね。

印刷の事があんまりよくわかってなくて、出来上がったときにすっごい厚い紙でびっくりしました。

ちなみに全く生徒は集まらず、​心地よい敗北感が今も残っています。

​当塾のウリに加えてヨワミまで丁寧に書いてあるってのが、いわゆる馬鹿正直ってやつですが、ウチらしくもあります。

②2004春(A4片面黒)

​年度初めだし、もうちょっと塾らしく作ろうってことで、長めの文章をちゃんと入れてます。やっぱりスピリットというか、思想というか、根っこの部分はね、無いわけではないので。それを伝えつつ真面目になり過ぎないように、硬くなり過ぎないようにって試行錯誤してる感があります。

ちなみにこの時書いた開塾のご挨拶の文章は、今でも配付用の塾の案内の1ページ目に使われています。

初心とは振り返るものではない、初心とは常に自分を動かすエネルギーである、「初心振り返るべからず」であるということです。

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③2004春Ⅱ(A4片面黒)

生徒が入ってきてくれたのが嬉しくて、その写真を使ったチラシを作りたくなったんだと思います。

前回のと殆ど変わってないけれど、生徒の写真がある=生徒がいるってことがとっても大きな変化という、まさにゼロから1が生まれた瞬間を、チラシという形にしたかったんだろうと。

半年間塾生ゼロ状態だったので...

​さりげなく、塾内の写真も初お披露目されています。

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④2004秋(B4面カラー)

​初のB4チラシ。大きくなりました。そしてカラー。第1号をカラーで作って以来、色使いの難しさを感じていたけど、もう一度カラーにしてやろうってことで。

これまでと違い実際に生徒が通ってくれているので、なんとなく自信が見え隠れしますね。

文章の中に、「塾の役割はお子様の傍らで励まし...」とあります。そもそも子どもには、成長したいというエネルギーが備わっています。それに蓋をしないことですね。

​ちなみに初のネットによる印刷でもあります。

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⑤2004冬(A4面黒)

激安冬期講習​のチラシです。この年度4枚目のチラシ。前年度10月に開塾し、3月末にようやく初めての塾生は入ってくれて、ヨシッとばかりにたくさん作ってます。

この時の冬期講習、たくさん来てくれたような気がします。そして、その時入ってくれた子たちがその後の塾の核になっていったような。安さのおかげもあるのは間違いないですが、今見ても伝えたいことがはっきりしていて、なかなか良いチラシだなぁと思います。​今でも大きい文字と小さい文字をはっきり分けることって簡単そうで難しいなって思います。

​ちなみに初のAdobe illustratorでの制作です。四畳半スクールのこの毛筆フォントも初登場ですね。

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⑥2005春(B4片面カラー

塾生がいる状態で迎える新年度。なんとなく気合が入っているのが伝わってきます。四畳半スクールのフォントも定まり、開塾のご挨拶の文章もここで再度登場です。そして、直筆生徒コメントもこんな昔にもう使ってたんですね。やっぱり直筆ってのが真実味があっていいです。

ちなみに、四畳半スクールの文字の下にある「only yojyouhan is good enough(四畳半さえあれば十分)」は私所有のギターのヘッドに書かれた文言のパクリです。わかる人にはわかるかと...

​ところで「でんわ」がずっと平仮名なのはどんなこだわりなんだろう。

⑦2005春(A4面黒)

ここぞとばかり一気呵成に作成した、今ではまず考えられない春期講習に絞ったチラシ。チラシ作りが楽しくなってきた感があります。昨年の冬期で手応えの良かった5コマで2,000円をアピールしたいのもあったと思います。また、モノクロA4チラシをコストをかけずにタイムリーに出すという形を継続していきたいというのもありました。

「塾は教師で決まる」これは真実でしょうね。テキスト、システムも大事だけど、人は人に一番影響を受けるものではないでしょうか。だからこそ体験するが必要だと。そのうえで取捨選択をして下さいということですね。

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⑧2005夏前(A4面黒)

これは自分の中で大事なチラシです。四畳半スクールのキャッチコピーが誕生したちチラシなので。今でも変わらず使っています。そんなに時間をかけて生み出したものでもなく、正直自分としてはこのコピーが良いのかどうかわからなかったのですが、その後色んな方に良いって言ってもらえるので、じゃあずっと使おうかなって感じです。言っていることも全くその通りですし。

デザイン的には雑誌の1ページのようなチラシを目指して作ったのを覚えています。

​ところで自分の写真、初めてですね。この塾をずっとやっていくんだという覚悟の表れでしょうか。さり気にオリジナル缶バッジ作ってプレゼントしているのもウチらしいですね。

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2005夏期チラシ(裏)ア済 [更新済み].jpg

⑨2005夏(B4両面カラー/黒

教室の黒板を写真で撮ってそのまんま。そこには塾生たち直筆の言葉が書かれています。イラストレータを使ってそれらしく広告を作っている自分自身を挑発するような、もっと素人らしさを前面に出してやれっていう、そんな気持ちで作ったのを覚えています。

子どもに響く面白さって何だろうってことを、このころから強く考え始めたように思います。「行かせたい...」の言葉をここに書こうって塾生が言ってくれた時は嬉しかったです。

チラシ全体から、不真面目ではない非真面目な存在であろうとしているのが伝わってきます。

ちなみにここで初代文系教師の森君の写真、初登場です。

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⑩2006春(正方形両面カラー/黒

前作に続き挑戦的なチラシです。今見てもなかなかいいなと思います。赤地に白文字のコピーも効いてます。裏の写真もな言葉にならない主張があります。

実はこの四畳半一間のデザインと前作の黒板を利用したデザインは、新聞折り込みしてから全く反応がなかった初代チラシのリベンジです。あれから2年たち、塾生が集まり、チラシ作成の技術も上がったぞっていう自負のような。

​デザイン以外にも重要な点がいくつかあります。まずはニーズの少なかった一斉指導をやめたこと。そして、成績向上の実績を載せたこと。四畳半スクールが進むべき道が見えたような、そんな時期を表すチラシです。

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⑪2006夏(A4両面黒

​当時、アメリカインディアンの教えの言葉に惹かれて、教師部屋に貼ったりしていました。こういう仕事をしているので当たり前ですが、子どもとは、教育とは、そんなことを今でもよく考えます。僕は子ども⇒大人や、子ども⇔大人という考えは嫌いです。子ども>大人だと思っています。子どもの方が偉いですよ。子どもに悪人はいません。純粋で正直に正義感に溢れています。それでいてみんな面白い。そんな子どもたちと対峙できる大人でいたいと思っています。

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⑫2006冬(A4片面カラー

​自分で撮った富士山の写真に、てっぺんには僕が大学生の頃に書いたのんびろう。「やることやってのんびろう」ということで塾のキャラとしてギリギリ成立する定義づけをしました。

チラシを作ることは、文章等で自分の考えを表現することでもあるので、子どもとは何か、勉強とは何か、塾とは何かってことを考えますね。だけど、教室でそんな話は一切しません。

それにしてもこの頃は春夏冬と、しっかり折込してますね。地域に認知してもらうのに必死だったなぁと思います。

​ところでこのチラシ、お金かけてカラーにする必要あったのかなぁ...

⑬2007春(変形二折両面カラー/黒

​春のチラシはやっぱり力が入ってます。昨年は変形サイズ、今度は二つ折りに挑戦です。このチラシ、オモテ(外側)とウラ(内側)の使い分けがはっきりしていますね。インパクトと詳細みたいに。もしかすると、二つ折りで裏面のスペースが大きくなったことがきっかけで、ウラとオモテをはっきり分けることを覚えたのかもしれません。その後のチラシでも大体そうなっていますので。

​その他新しい要素としては、Q&Aですね。これまで3年ほどやってきて、どんなことをよく聞かれるかっていう経験を活かした形になります。あとは年間スケジュールを載せて、安心して受験の1年を任せられる塾だということを打ち出せるようになりました。これも経験を積み、塾の骨格が出来上がってきたということですね。

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⑭2007夏(B4片面カラー

これは、当時再販されたボブディランのドント・ルック・バックのパッケージに触発されて作ったチラシです。まぁ全然クオリティーが違いますけどね。

この頃から、何かチラシデザインのヒントになるものはないかと、常に探すようになりました。というと大変なように聞こえますが、良いなと思うものを自分の仕事に活かせるというのはありがたいことですね。何かにつけて、これイイなと思ったものを、自分個人じゃなくて塾として、仕事として取り入れられることは、とても有意義に思います。

​ちなみにこれ初めてのマット紙です。つイメージ的に光沢がない方が合うかなってことですね。

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⑮2007秋(A4片面黒

これは2005年夏前のチラシをパクったデザインですね。とにかくチラシを入れなきゃってことで、今までで良かったものを流用しています。

​不思議ですね。指導実績を入れたりと2005年の時からこの時までの間に良かったものを取り入れているのですが、やっぱり2005年のものの方が断然良い気がします。真似ごと、良いとこどりではオリジナルは越せないってことですね。分かってはいたのですが、とにかく作らなきゃっていう焦りもあったように思います。まぁ良くも悪くもこれまでのストックがあるということでもありますが。

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⑯2008春(変形両面カラー/

​これはまた思い切ったデザインです。作った時のことを覚えています。

頭の中では友部正人さんの「I Shall Be Released」が流れていました。「俺の光を見つけたよ 西から東へと広がってゆく...」チラシ作成、深夜、いい案が浮かばず悶々とします。そんな時に頭の中で流れてきた曲を聴きながら作ったチラシです。十人十色ののんびろう、夜空に浮かぶ四畳半スクールの文字、星はひとつひとつ明るさを変え、配置しました。良いのか悪いのか、なんともいえないチラシですね。でもこのチラシの生みの苦しみを味わった地球上唯一の人間として、愛着を持っています。

これはチラシに限らないのですが、人にわかってもらう、評価してもらうってことに頼らず、自分で自分を評価し、その上で人の評価や仕事を参考にするってことは、昔から意識していることです。

​独りよがり、自己満足にならないギリギリのところですね。

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2008夏(片面

この頃から広告デザインの本なんかを読み始めています。でもあれですね。あんまりよくないですね。グリッドを作って見やすくわかりやすくしていますが、それはメインではないかなって感じです。チラシとしてのインパクト、四畳半らしさがあって、その上で技法的なことがあるくらいでいいかなと。

内容的には、個別指導塾の弱みを補うものとして、理社の一斉指導がスタートしています。これがその後の理社ゼミ、そして現在の演習ぜみにつながっていきます。必要を感じ新しいものを作っていく、大事なことですね。

​四畳半うちは、この時が最初かな。

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